粉雪がちらつく2月3日、朝からボランティアガイドたちを集めて、防災訓練が実施されました。当日は南消防署浦賀出張所の監修の元、午前と午後の2つの部に分かれて、以下のスケジュールで進められました。
- 10:00 /14:00 集合・打ち合わせ・準備
- 10:30 /14:30 防災訓練(南海トラフ地震を想定)
- 11:00 /15:00 訓練用消火器による消火器操作訓練
- 11:30 /15:30 消防より講評
- 12:00 /16:00 片付け・終了
上記2の防災訓練では、全体を統括し市役所との連絡に当たる防災本部を外川会長がつとめ、以下のような班に分かれて、それぞれの場所で地震に遭遇した……という想定です。
- 休憩所内で来場者を案内中の班
- 休憩スペースで休憩中のガイドたちの班
- 第1砲座を案内中の班
- 第1掩蔽部を案内中の班
- 塁道を案内中の班
- 地上部を案内中の班
当日の受付時に、各班の中でガイド役、来場者役、怪我人役などの役目が言い渡されていました。地震につづいて津波が発生、その上休憩所脇の倉庫から出火……というように矢継ぎ早に事態が連鎖する実践的なシナリオです。
ガイド役は「体を低くして、頭を守ってください」と呼びかけた後、地震がやんだのを確認後、屋根を避けるルートで来場者役を誘導していきます。地上部分を経由して休憩所前に集合し、防災本部に避難者の人数と怪我人の有無を報告して終了、という段取りで行われました。
つづいて行われた消火器操作訓練では、消防職員による消火器の操作法を詳しく説明された後、ガイドたちがダミーの消火器をつかって順番に放水しました。
最後に消防職員による講評の後、参加のガイドたちから以下のような感想が出されました。
- 当日いきなり役割を与えられても戸惑う。より周到で徹底した事前の準備が必要ではないか
- 怪我人役はアドリブでとの指示だったが、何をすればよいか分からなかった
- せっかく各ガイドバックに非常口の鍵や防犯ブザーが入っているのだから、これを活用したシナリオが欲しかった
- マニュアルでは班の名前が通報班、初期消火班、避難誘導班等になっているが、実際にはそうした役割は指示されず混乱した
- 屋根を避けたということは落盤を想定したと思われるが、災害時に注意すべき砲台内の情報があるとありがたい
開場後の防災訓練は今回が初めてということもあり、準備は手探りの部分が大きかったと思われます。それでも実際に体を動かして初めて気付くことが多かったのも事実です。訓練はこれで最後ではありません。今回の教訓を得て、より実践的なシナリオによる次なる訓練が望まれます。私たちガイドにとって、最優先は来場者の安心と安全です。これから一層防災意識を高めなければと感じました。
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