3 サポーターの活動について
では、サポーターは現地ではどのように活動しているのでしょうか。サポーターの朝はとても早いです。千代ヶ崎砲台跡までの急な坂道を登り、9時30分の公開開始に間に合うように準備をします。受付を設置したり通路にライトを設営したり、雨の次の日は特に危険な場所がないか点検したりします。屋外にあるため、その日の天候によって臨機応変に動きます。
準備が整ったら、見学者を迎えます。千代ヶ崎砲台跡には、サポーターと一緒でなければ入ることができない所もあります。そのため、見学者がいらっしゃったら、まずガイドツアーに参加するかどうかを尋ねます。そうして、サポーターによる約50分前後(時間はあくまで目安です)のガイドツアーが始まります。もちろん、ガイドツアーに参加しなくても十分見学できますが、初めて訪れる方は参加される場合が多いです。リピーターの方は参加される場合もあれば参加せず見たい所をじっくり見られる場合もあります。
サポーターとして活動する動機も様々です。千代ヶ崎砲台跡をはじめ横須賀が好きな方、人と話すのが好きな方、人に何かを伝えたり教えたりすることが好きな方、サポーターとして地域に貢献したい方など、勉強家で向上心があり、個性豊かで熱心な方々です。解説の仕方も人それぞれで、見学者に分かりやすく説明するために、独自に資料を作ったり、模型を作ったりする方もいます。見学者を楽しませるだけでなく、サポーター自身も楽しみながら解説をしているようです。
また、サポーターの活動ペースに決まりはありませんが、月に1回~4回活動する方が多いです。そのため、リピーターの見学者には、おそらく前回とは異なるサポーターが、まだまだ知らない千代ヶ崎砲台跡の魅力をたくさんお伝えします。サポーターが違えば、千代ヶ崎砲台跡の見え方も違ってくるかもしれません。
一方、千代ヶ崎砲台跡を訪れる見学者も様々です。老若男女、市内市外問わず、たくさんの方が訪れてくれます。そのため、当課が作成したガイドツアーの教本はありますが、ただマニュアル通りに案内するのではなく、見学者に合わせて話す内容や話すスピード、話し方、歩くスピードを変えています。足の悪い方を案内する時は、特にゆっくり歩き、階段の上り下りでは優しく声をかけます。こども連れの方には、こどもにも伝わるように、言葉をかみ砕いたり、分かりやすいエピソードを用いたりして話します。
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